04/03/1999【 徳島県 】
■徳島のラーメン屋さん その2
2回目の徳島へ行って来ました。
【中華専門亭】
国道沿いにあるお店。店名から中華料理屋さんと勘違いしそう。
普段なら外観から入らない感じのお店。地元の人もそう言っていた。
しかも、取材拒否店なので、その実態がなかなか公にならないらしい。
しかし、キャパがある割に(たぶん40-50席)昼時は満席になるようだ。
徳島系のチョコ色スープではなく、黄土色。しかも白湯に近い。
麺は細麺で柔い。具はのり・もやし・メンマ・肉ちょっと。
意外とスープが美味しく、完食。クセになりそうなスープ。
【藤田中華】
那賀川町という所にあるお店。川に近い「こんな所にあるの?」という場所。
外観はややさびれた食堂。店内もたいして変わらない。(^^;
しかし、どこから人がわいて来るんだろう?というほど賑わっている。
行列というほどではないが、数人ずつ待つ人ができた。
徳島には珍しいやや太めの麺。私のメモには“コシのある柔麺”と
なっている。(笑)まさにそんな印象だったのだ。
透明感のあるややインスタント的なスープが意外に美味しく完食。
あとで聞いたら、意外に人気のある取材拒否店らしい。
(「古家」のマスターのお薦め店でもあった)
【太陽軒】
徳島の“雷文”と言ってもいいようなおばちゃんが名物のお店。
まぁ、よくしゃべる。お薦めはチャーシュー。
私は中華そばを頼んだのだが、4−5枚もチャーシューが載っていたので
おかしいと思い、聞いてみたら、「うちのお薦めを食べて欲しくて」
ということらしい。バラ肉チャーシューは程良い柔らかさで
少し味付けが濃い。これを御飯と一緒に食べたら美味しいと思う。
ラーメンの具としても大変美味しいです。でも少ししょっぱかった。
タンメンや北京そば(ライト豚骨の博多風)などもある。
特徴はおばちゃんとチャーシューだが、そこそこ美味しい。完食。
【巽屋】
レストラン経営からラーメン屋さんへ転業したご主人。ラーメンに関しては
未経験。豚と鶏の割合を半々にし、豚足を入れ、臭い消しのために生姜や
ニンニクを入れてある。脂は極力とり、軽めの味に仕上げた。
地元では人気があるようだが、どうも私にはピンと来なかった。
スープを1/3くらい残した。
【阿波一】
徳島の有名店?だと思うがスープは茶濁ではなく、黄土色。
チャーシューがとろけるタイプでうまい。中華そばを頼んだので
1枚しか食べれず後悔。チャーシューメンにすべきだった。
全体的になかなかいい感じで完食。
【末広軒】
店内に漂う凄い豚骨臭。さらにスープも臭い。しかもとろとろ。
やや納豆に近い臭いだった(笑)。私は納豆大好き派なので
大丈夫だったが、嫌いな人は全然ダメらしい。
スープは良かったが、麺がデロデロでまるで煮込みラーメンのよう。
印象に残るお店ではありました。
【くぼた】
透明感のあるスープ。いわゆるこちらでもよく食べられる屋台風ラーメン。
飲んだ後に合うラーメン。そこそこ美味しいが、化調が多めなのと
麺がぐにゃぐにゃなのが残念。
【吾割安】
徳島から一路、香川県へ。三本松町という所らしい。徳島県と香川県の
県境で国道沿いではあるものの、「なぜこんな所にお店が?」という
場所にある。しかも、このお店、若い人を中心に満席。我々は待つ羽目に。
あっ、言い忘れましたが、ここは居酒屋です。しかし、半分以上の人が
ラーメンを食べに来ている。トンコツと醤油の2種類。麺は細目の縮れ。
まったく徳島ラーメンとは違う。醤油はあっさりさっぱり。トンコツは
複雑な旨味に加え、男性用にはたっぷりラード。女性用には脂少な目。
これも気配りというのでしょうか。(^^;
インパクトという点では、これまでの徳島経験31店の中で随一。
【古家】
「古家」は、ジャズバーのマスターがバーで出していたラーメンが
好評でお店にしてしまった、というユニークなお店です。
スープは徳島風のチョコレート色。でも甘みは控えめです。
徳島の特徴である“肉”はなく、チャーシューです。マスターは
チャーシューにこだわりを持っており、これが大変美味しいです。
麺は徳島でも細いほう。東京から来た、というので麺を堅めに
あげてくれました(私は何も言ってない)。その加減が抜群。完食。
トータルバランスでは、個人的に徳島一番のお気に入りです。
【古家】
ついでに“油そば”も食べました。これは、流行っているから
真似をしたものではなく、マスターが酒が好きでそのつまみとして
作ってみたメニューだそうです。中華そばと同じ麺なので細麺です。
チャーシューのへたが沢山入っていて、醤油ダレの加減も良く、
たまらなく美味しいです。
マスターは音響関係のエンジニア出身でその筋では有名な人だそうです。
業界誌に記事も書いているらしい。そんな人が、「近々、自分で
製麺機を作る」と言ってます。自家製麺にする、ではなくて
自家製麺機にする、というのだから驚き。しかも、手打ち風に
するのだ、と。味の方も日々鍛錬。満足していたら進歩はない。
という考えの元、試行錯誤を繰り返しているそうです。
今でも十分美味しいですが、今後の変化にも興味津々です。
【ウーハン】
隠れた人気店。取材拒否店。営業時間が11-14となかなか行けない。
出てきたものは、徳島ラーメンの特徴的なもの。
しかし、これが異常に塩辛い。地元の人は、これで御飯をセットにして
食べるんです、と言っていたが、とにかく塩辛すぎる。
スープは残しました。おじいちゃんとおばあちゃんがやっているので
当たり外れが大きいらしいです。(^^;
【春陽軒】
「ウーハン」出身?(修行した人?)の若い人がやっているお店。
こちらもまた、徳島ラーメンの代表的なもの。
味はまろやかで美味しい。安定感も味のクォリティも「ウーハン」を
上回ったのではないか?と噂。「ウーハン」が雑誌に出ない以上、
うちも出るわけには行きません、という健気な取材拒否店。完食。
【藍倉】
「古家」のマスターのお薦め店、ということで行ってみた。しかし、
な、な、なんとお好み焼きや丼ものもあるではないですか、、、、。
中華そばは350円。こんなんで大丈夫だろうか?と不安になる。
出てきた物は、ややピリ辛系の独特のコクあるスープ。
色は徳島風に似ているが、浮いてる油が多く味は個性的。
350円なら文句は言えないが、遠いし、好んでは行かないかも。
【くにおか】
今回の最後を締めくくるのは、さらに遠い脇町というところにあるお店。
「虹をつかむ男」の舞台になった町らしい。町並みが素晴らしい。
ここの中華そばは、スープが特徴的。まるで「天下一品」のような
どろどろスープ。しかし鶏ではなくて豚骨。これがなかなか旨い。
もやしが多めでちょっと邪魔な感じ。麺に弱点有りだなぁ・・・。完食。
でも、このスープは、ここまで来て飲む価値はある。帰りは高速経由。(^^;
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